上記の画像は、私が実際に行なっている商品のリサーチから販売開始までの業務フローになります。フローチャートに落とし込んでみました。粒度としては大きすぎず小さすぎず、今から輸入販売を始めてみようという人でもなんとなくわかる程度にしてあります。(分岐で”はい”
なぜ今さらになってフローチャートを作ったかというと、私が使っているシステムをアップデートするためです。私の場合、商品リスト(仕入元や在庫数、利益額など)を管理しているシステムをAmazonとは別で構築しているのですが、輸入販売を始めた2年ほど前に構築したシステムであり、とりあえず管理できればいいと輸入販売に慣れていないときに作ったため、実務では使いにくい点が多くありました。
このため、実情に合わせて改良しよう→そのために業務の整理(フローチャート作成)→せっかくならフローチャートを公開しよう、と思ったわけです。
ポイント
いくつかポイントを紹介しておきます。フローチャートを見てもらうとわかると思いますが、何箇所か分岐(IF)処理があります。この分岐処理では判断が必要となってくる場合がありますのでしっかりと対処しましょう。
1.代行業者に確認してもらうまで在庫があるかわからない
代行業者に見積依頼した際、代行業者はタオバオの販売業者に価格と在庫の確認を行います。このとき、タオバオのサイト上では在庫ありになっていた商品も実際は在庫なしとして返答がくる可能性があります。
この場合、考えなくてはならないのが「商品が少なくなっても問題ないかどうか」です。1回の発注で複数商品をまとめて仕入れしますが、最初に仕入価格や利益額を算出したタイミングでは全て仕入れることが前提となっています。仮に1商品だけ在庫がなかった場合、以下の選択肢から対応を決める必要があります。
1.在庫あり商品のみを発注
2.在庫なし商品の代わりに他の商品を加えて再見積依頼
3.発注をやめる
もっとも良いのは2番で、他に発注したい商品リストが残っておりその中から即座に再見積依頼を出すことです。2番にしようとして時間をかけてリサーチをやり直した場合、その経過時間で他の商品の在庫がなくなってしまう可能性もありますので、再見積依頼はできる限り早めに行う必要があります。
2.見積価格が想定よりも高い場合
在庫があった場合、見積価格が提示されますがこの価格が想定どおりかチェックする必要があります。もちろん安く済むには気にしなくて良いですが、あまり高すぎる場合は商品を再検討する必要があります。
見積価格が高い場合、商品に問題があるのかその他に問題があるのかを判断する必要があります。例えば、タオバオの商品ページには中国内送料がないとなっていても、見積をとってみたら送料がかかったというケースが少なくありません。この場合、商品を見直す必要が出てくるかもしれません。
あるいは、商品は問題がなかったとしても代行手数料が高かったり、国際送料が高いという場合もあります。この場合、代行業者を見直したり輸送方法を変更することで対応できる場合があります。
下記の記事で紹介していますが、例えば航空便から船便に変えることで到着までの時間がかかりますが国際送料を安く抑えることができる場合があります。
3.見積の価格と請求書の価格が違う
見積依頼で提示されている金額はあくまで机上で計算されたものであり、実際に発送してもらうと金額が違うことがあります。これは見積依頼は机上で計算されたものであり、実際に販売業社から代行業社に商品が届き、梱包して国際便に乗せるまで商品を動かしてみると想定外の費用がかかるケースがあるからです。
これに関しては実際にやって見ないとわからない点があり、また送ってもらっている以上キャンセルもできないので払うしかありません。あまりにずれているようでしたら販売価格で調整することになります。
なお、私が今までに経験した中では請求書の価格が倍くらいになったこともあります。
臨機応変な対応を。
業務フローからいくつかポイントを紹介しましたが、輸入販売をやっていると他にも様々な問題が発生します。問題をあらかじめ想定しておき対応策を考えておくのはもちろん大事です。
しかし、それ以外の想定できない問題も多く発生します。何度も何度も起こる問題は対応に慣れてきますが、めったに起こらない、1度しか起こらないような問題は事前に対応策を考えるのは難しく無駄でもあります。なにごとが起こっても臨機応変に対応できるようになりましょう。