「季節商品」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
インターネットをはじめ、実店舗においても使われる言葉のため、多くの人がなんとなくでも知っていると思います。簡単に説明すると”特定の季節のみに販売される(売れる)商品“のことを指します。
例えば”扇風機“。扇風機の売れる季節というのはほとんど夏です。春先から少しづつ伸びていきますが秋冬にはほとんど売れない商品です。反対に”こたつ“は冬に売れることが多いですね。もっと広げて考えれば”防寒着“などは冬の商品ですし、”テント“などのアウトレジャー商品は夏の商品ということになります。
このように、周りを見渡して考えてみると、特定の季節のみにしか販売されない・使用されないものは多くあります。この中から、中国輸入と相性の良い商品を考えて仕入れて販売することにより、短期間で大きな利益を上げていきましょう。
中国輸入と季節商品
先ほど述べた通り、季節商品というのは世の中に数多くあります。
しかし、すべての季節商品が中国輸入においてチャンスとなるわけではありません。季節商品でも利益を出しにくい商品、または版権や法律などに抵触する可能性があるため、手を出さない方が良い商品というのも多くあります。
避けるべき商品
季節商品の中でも避けるべき商品があります。ただし、特別季節商品だから避けるべきというよりは、中国輸入を行う上で避けるべき商品といっても良いでしょう。具体的には以下のような商品があげられます。
1.家電製品(規格や法律などの問題)
2.大型商品(国際送料が高く利益が出にくい)
3.版権もの(法律の問題)
4.日本で需要の少ない季節商品(イースターなど)
5.※アパレル商品(場合による)
上3つは、季節商品特有の避けるべき商品ではなく、常に避けるべき商品であるためわかると思います。
“4.日本で需要の少ない季節商品”は、具体的にはイースターなどです。イースターとは、キリスト教の復活祭のこと。日本でも名前を聞きますが、イベントとしては小規模です。
復活祭(ふっかつさい、ギリシア語: Πάσχα, ラテン語: Pascha, 英語: Easter, ドイツ語: Ostern, ロシア語: Пасха)は、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目に復活したことを記念・記憶する、キリスト教において最も重要な祭。
多くの教会で特別な礼拝(典礼・奉神礼)が行われるほか、様々な習慣・習俗・行事がある。
正教会ではギリシャ語から「パスハ」とも呼ぶ[7][注釈 1]。カトリック教会では「復活の主日」とも呼ばれ、聖公会、プロテスタントなどでは「復活日」(ふっかつび)や、英語から「イースター」とも呼ぶ。「復活節」(ふっかつせつ)は、西方教会において復活祭からの一定期間を指す用法の他、プロテスタントの一部で復活祭(復活日)当日を指す用法がある。
世界規模のイベントであり、イベントとしては厳かなもののように聞こえますが、実際はキリストの復活を祝ってごちそうを食べたり、鮮やかに飾り付けしたり、遊んだりする楽しい催しです。このイースターは、兎とイースターエッグと呼ばれる卵がメインとなるため、この2つの関連商品が爆発的に売れる季節商品となります。
ただし、日本ではまだあまり浸透したイベントではなく、大々的に行われないため、爆発的に売れるといっても他の季節商品に比べると弱いです。手を出してはいけないわけではありませんし当たれば大きいですが、予測が難しくリターンの割にリスクを負う可能性があります。
“5.※アパレル商品”は以下の記事でも紹介していますが、30日間無料返品可能なAmazonの試着サービスを悪用して、イベントで使用後に返品される可能性があります。
アパレル商品は利益率が高い商品が多いですが、代わりにこのように返品を大量に受ける可能性があります。通常商品の場合は、返品を受けたとしても商品自体に問題がなければ再販できますが、季節商品の場合は返品された時点でタイミングを逃している可能性が高く、1年間持つことにもなりかねません。
このため、ある程度のリスクを負える規模まで売り上げが伸びるまでは手を出すべきではないと私は思っています。
狙うべき商品
狙うべき商品は、簡単に言うと”避けるべき商品以外“ということになります。
上記以外の商品で問題がなく、しっかりと利益の出る商品なら積極的にチャレンジしてみても良いでしょう。
あえてその中でおすすめするなら”雑貨“が扱いやすくておすすめです。細かい制約がなく、また季節商品の中には特定のイベント(ハロウィンやクリスマス)が影響している場合が多く、イベントの飾りや置物などがよく売れるからです。
ただし、ジャンルはあまり気にすることはなく中国輸入販売の定石通り①売れる、②利益の出る、そして③規制や法律に問題ない、この3点に当てはまる商品は何でも手を出していくのが良いでしょう。
季節商品の時期やイベント
春(3月、4月、5月)
春に狙える季節商品のメインは”新生活“に向けた商品になります。
家具・家電などの大型商品がメインとなるため、中国輸入と相性が良い商品は多くありません。しかし、新生活向けに必要なものの中にも小物で相性の良い商品もあります。
<新生活に向けて狙える商品>
・学生向けの文房具や鞄など
・新社会人や新しい習い事に向けた鞄やバッグ
イベントは先ほどあげた”イースター“と”こどもの日“があります。こどもの日は日本のイベントで中国には浸透していませんが、鯉のぼりはタオバオで販売しているため、狙うことのできる商品です。
<イベントに向けて狙える商品>
・イースターエッグ(イースター)
・卵やウサギの飾り/置物(イースター)
・鯉のぼり(こどもの日)
また梅雨の季節に入ってくるため、傘やカッパなどの雨具も爆発的に売上があがる季節です。単価は安いですが、他の季節も売れないわけではなくリスクが少ないので手を出すのに良いでしょう。
<梅雨に向けて狙える商品>
・傘やカッパなどの雨具
夏(6月、7月、8月)
夏は大きなイベントはありませんが、レジャーシーズンということで”夏“にだけ売れる商品が多くあります。特に”海“と”山“というキーワードで考えてみると中国輸入できる多くの季節商品が見つかると思います。
海で使える浮き輪やおもちゃは、空気を入れて使うものが多く、空気を入れなければ場所を取らないため、国際送料や倉庫費用を安く抑えることができます。山で使うテントなどは大型商品のものも多いですが、1人か2人用で小さくコンパクトに折りたためるものを狙っていくようにしましょう。
<夏に向けて狙える季節商品>
・浮き輪や水場で使えるおもちゃ(海)
・登山用のリュック(山)
・アウトドア向けのテント
注意点:夏に向けて売れて輸入しやすい商品として”水筒“がありますが、これは食器などと同様に食品衛生法に抵触する可能性があります。このため、手を出す場合は気を付けましょう。
秋(9月、10月、11月)
秋の大型イベントとしては”ハロウィン“があります。10月31日に行われるイベントで、収穫祭と悪霊を追い出す宗教的な意味合いのあるイベントとなっています。
ただし、現在は宗教的な意味合いよりもお祭り要素が強く、日本では特に宗教的な要素がなく飾り付けして仮装して騒ぐお祭りとなっています。近年では、バレンタインデー以上の経済効果と言われるほど消費の激しいイベントです。
メインの商品は”ジャック・オー・ランタン“と呼ばれるかぼちゃの中身をくり抜いたお化けの飾りやろうそく、そして”仮装(コスプレ)“となります。本来は魔女やお化けの仮装をするものですが、日本ではアニメやディズニーのコスプレも行われます。
<イベントに向けて狙える商品>
・ジャック オー ランタンやお化けの置物/飾り
・コスプレ衣装
先ほども書きましたが、コスプレ用品は返品のリスクがありますので、手を出す場合はできる限り高利益が確保できるようにしましょう。また、アニメやゲームのコスプレグッズを販売する場合は版権を犯さないよう留意しましょう。
また、冬に向けて寒くなってくるため、”防寒着“などが売れてきます。アパレルは、売れる商品ページを作るのが大変ですが、うまくハマれば利益率が高く高収益が見込めます。まずは服を狙わずマフラーなどのアクセサリー類を狙っていきましょう。
<防寒対策で狙える商品>
・マフラー
・手袋
冬(12月、1月、2月)
12月といえば”クリスマス“ですね。クリスマスは、恋人や家族と過ごす人が多く、東京ディズニーランドなどのテーマパークや遊園地、飲食店、ホテル、ケーキ屋さん、そしてプレゼントのために小売業界まで多くの業種で売上の増える一大イベントです。
中国輸入としても、クリスマスプレゼントになりそうなものから、クリスマスツリーや飾りなどの小物、サンタなどのコスプレなど中国輸入と相性の良い商品が売れます。
<クリスマスに向けて>
・クリスマスツリーなどの飾り
・コスプレ衣装
・パーティーグッズ
・プレゼントになりそうなものなら何でも
パーティーグッズは、クリスマスパーティーだけでなく、この時期は忘年会・新年会シーズンでもあるため、需要が伸びます。大きなトランプやビンゴ、手品用品などが中国から輸入しやすくおすすめです。
まとめ
季節商品は、しっかりとリサーチ、販売予想、在庫管理をすることによって短期間に大きな売上をあげることができる商品です。その分、短期間に大量に仕入れて、販売できる期間も短期間となるため、失敗した場合は在庫を抱えることになる諸刃の剣でもあります。
私は、季節商品が狙い目だというのは知っていましたが中国輸入Amazon販売を始めて1年目は手を出さないで、2年目の半ば頃から手を出しました。慣れていない段階から手を出すには少し難しくリスクが高い面があるからです。
とはいえ、やりだすと大きな利益になったのも確かです。
季節商品に手を出す場合も基本を忘れず、しっかりと売れている商品をリサーチして仕入れるようにしましょう!